慶汰の家は高校から近いからすぐ着いた。
「どーぞっ。」
「おじゃましまーす…。」
久しぶりに来た慶汰の家は全く変わってなくて前のことを思い出した。
部屋に入ると慶汰が話はじめた。
「あのさ、俺…麗那のことずっと好きだった。別れてからもずっと…。忘れたことなんてなかった。」
慶汰もあたしと一緒の気持ちだったの??
でも、だったらなんで別れたの??
「なん、で…別れたの??」
「ちょっとさ、いろいろあって…。別れなくちゃいけなくなったんだ。理由…知りたい??」
知りたいに決まってるじゃん…。
ずっと好きだったんならなんで別れるの??ってずっと聞きたかったんだから…。
あたしはコクンとうなづいた。