「…麗那ごめんっ。俺 最後くらい良いとこ見せたかったのに…
かっこわりぃな!ははっ…」

淕は笑いながらそう言ったけど
悲しい目をしてた。

ごめんなさい。

あたし…淕フルなんてサイテーだね。

「…淕?淕はかっこいいよ。カッコ悪くなんかないよ?」

「麗那…ありがとう。」

「淕っ…ありがとうはあたしの台詞だよっ!!」

あたしは淕にそう言った。

「ははっ…でもほんとありがとう。」

「…あたしもありがとう。」

あたしはそう言って淕の家を出た。

「麗那っ!幸せになれよっ」

「淕もねっ!」

そしてあたしたちは別々の道を歩み出した。