一気に走った。

それでも、追いかけられてるような感じがした。


もっと、走った。

それでも、まだ追いかけられてる。


もっともっと、走った。

やっと遠ざかってきた。


「はっ……はぁ…はぁ…」


「も…すぐ…」


やっと…やっと、外に出れた。安心はまだできないけども。


「病院行くぞ」


「ええ」


また走って、タクシーを見つけて。

俺達は病院に向かった。