「ううっ…」


友紀は痛がりながら起き上がった。


「待て。止血しないと死ぬぞ」


刺された所を包帯で巻いた。

何とかこれで持たせるしかないな。


ここを出たら、本家より病院に連れて行くしかないな。


「…美姫様…」


苦しみながら、美姫を見つめる。

俺は、それを見て見ぬフリをした。