そして夜になり、俺は準備をしていた。とりあえず…ナイフ持ってくか。後は携帯とロープ、スコップ…
よしっ。OK。

っと、その前に。確認しなきゃな。俺は扉に耳をあてた。
鷹沫さんと美咲の確認しなきゃならねぇ。

二人は何か喋ってるけど聞こえなかった。まさか、美咲が美姫を殺すだなんて…
まったく気づかなかった。

俺は急いで窓から外に行くことにした。わざわざ出て行けばついてくるだろうからな。

そっとそっと窓から降りた。二人は気づかないみたいだった。
よっしゃぁ!!


俺は、脱走した。執事がお嬢から脱走なんて笑えるよな。
けど、俺のお嬢様は美姫なんだよ。





「理事長、よろしいのですか?また脱走などと…」

「いいんじゃない?必死で本来のお嬢様の所に向かうなんて…素敵じゃない」

「…美咲様が美姫様を襲うという件は、どうなさいますか?」


「何もしなくていいわ。美姫の執事君が解決するから」