それにね、私はずっとあの子が嫌いだったわ。
大嫌い。いなくなって欲しかった。

でも、いてくれて今は感謝してるわ。
隆幸さんを手に入れることが出来たんだもの。

「鷹沫、隆幸さんは…何があっても逃がさないでね」

「お任せ下さい」

ふふっ。どんなのがお好みかしら、美姫さん。

海かしら?それとも山?それとも…火の中がいいかしら?


「私の大切な人を奪ったんだから、報いを受けるべき」


本当なら、隆幸さんは私の執事になるはずだった。
本当なら、私の旦那様になるはずだった。

あの子が現れなければね…

でも、今日の夜にはいなくなるわね。
楽しみ…