部屋に帰ると、微かにタバコの香りがする。

隆幸のタバコ…

「美姫様、お疲れでしょう?お風呂にでも…」

「…ええ」

私は、お風呂に向かった。
シャワーで全てを洗い流した。

涙が一気に溢れた。
シャワーの音で泣き声は消された。
「―ぃや…ぅっ…」

隆幸、戻ってきなさいよ。
私の執事でしょ?

早く戻って…


私は、お風呂から出てすぐにベッドに向かった。

そして、暗闇の中へと…