「吉川隆幸です」

「私は、月瀬美咲です」

…美咲…ねぇ。
美姫は、とても険しい顔をしていた。

なんだ?

「では、美姫さん。また」

「はい」

…なーんかありそうだな。
美姫は、俺の腕を掴んで部屋の中に。

「…美姫?」

「あんたは、どこにも行かないよね」

「は?」

どこにも行かないって…
まぁ、お前の執事だし?
行くとこもねぇな。
「美咲様はね、気に入った執事の名前を聞くのよ」

…気に入った執事?…俺?マジ!?

うっげ!やめろよ。

「…もう寝るわ。ダンス、明日頑張りなさいよね」