あたし、今まで何人も執事達を辞めさせてきたもの。



同じ男ばっかで、つまらない。



けど、その何人かの中の一人は、違ってた。

だから、あたしは好きだった。辞めて欲しくなくて頑張った。

なのに…突然消えた。



連絡も出来なくて…辛かった。



あの男を置いて、部屋から出て、窓から月を見た。



「友紀…」