「ま、大丈夫だって。慣れれば楽しいし、オレも手伝ってるから。」
「あなたまで手伝ってたの!?」
海乃は、まぁね。とペロッと舌を出して白状した。
チクショウ。
「慣れれば楽しいよ。マジで。」
「人をここまで殴りたい気分になったのは始めてだわ…」
「あっ。芹沢その服ボタンとれてるよ。って、うん。むこう向いているから、なにか別のモノ着てきてくれる?」
は…?
ボタン?
海乃は私と反対方向を向いている。
まさか。
いや、
気付きたくないような…
「っ…!!!!」
とれていたボタンはブラウスの第3ボタン。
キャミソールが品切れ中だった私は、
…ブラしかしていなかった。
「み、見たの!?」
「ごめんって!気付くのが遅かったからずっと見ていた訳じゃないし!」
「し、信じらんない!」
「不可抗力だよ!」
は、恥ずかしくて死にそう…!