解決策は5分後におもいついた。
「はっ!海乃が茶碗持って私がレンゲ持てばいいをだ!」
「なるほど!」
《10分後》
近い。
とんでもなく近い。
芹沢の顔が真横にやって来る。
「お…おいしい。誰が作ったの?」
「オ、オレだよ。結構料理好きなんだ。」
この会話、今で3回目だ。
間が持たないよ~エリック~!
心の底からヘルプ ミー。
「悪いけど…お腹いっぱいなんだけど…。」
「あぁ、ごめん。」
やっと微妙な距離から離れられてオレ(たぶん芹沢も)はホッとした。
芹沢は学校では鉄仮面女って言われててもやっぱり『女』なわけで。
髪か身体分からないけどいい匂いがする。
そういやここに運んで来る間抱きかかえていたけど、あの時芹沢の身体はとても柔らかかった気が…
「海乃…?私の顔に何かついてる?」