今日も、1日が始まってしまった。

今年で小学6年生になる私はため息をついた。

おとうさんは今日も怒るのかな。
おかあさんは今日も嫌そうな顔をするのかな。


私は…また、殴られちゃうのかな…?



わたしが、悪い子だから…


わたしが、算数がにがてだから。

わたしに、お金がかかるから。

わたしが、足音がうるさくてお昼寝しているおとうさんを邪魔するから。


朝ごはんは、やっぱりいつものコーンフレークだった。

おかあさんが出掛ける前に言った。

「…美海、昨日おかあさんが言ったこと、ちゃんとしてきなさいね」

「分かってるよ…」