大広場に入り、人も多くなってきた。
丸い広場には高く水の噴く噴水や、この日のために旅をしてきた商人に持ち込まれた異国の物もある
空は一点の曇りもない快晴
太陽が眩しい
子供達の笑顔とは反対に、引き締まる顔。
周囲をくまなく見回して、異質な気配や姿がないか確認をするが、そのような様子は見られない。
そのまま何もおこらずに馬は進み、兵士も進む。
近衛隊は気を抜かないが、最後まで何もおこらずに広場を通過する。
大通りを進み、城に近づくに連れて喧騒も静まりはじめ、人の数も疎らになってくるが、それでも誰も現れなかった。
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