「ソラ、なんだ?」



「なんだじゃありません。入団そうそうナンバー2なんて、私には勤まりません!」




周りが目を見開いているのがわかった。



それもそうかもしれない。



巷では冷酷無慈悲で通っている国王が、こんな娘に怒鳴られているのだ。





「ソ、ソラ、止めとけって」




トルファが止める。


きっと怒り出すと思ったのだろう。
しかし、王の反応はソラ以外想像もしないことだった



にやっと笑ったのだ




ソラにしては普段通りで何の変哲もないことだが、予想外なほど大きな打撃を与えたらしく、みんな固まってしまった。




「大丈夫だって。心配すんなよ」





「大丈夫じゃありませんってば!もう、どれだけ言えばこの悪ふざけは直るんですか?」





ただ呆然としている人達は放っておいて、ソラは王を叱った。








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