私は、城の前で野垂れ死にそうになっているところを、この王に助けられたのだ。





「勿論だよ。なにか祝をしよう。例え二人だけでも」





噂の王は執務をこなすときのかお



本当は無邪気だったりもする


もう26になるが、容姿はまるで10代の少年だ



実は中身もだったりするのは、やっぱり私しか知らないこと








「いいですよ。私の祝など、いりません。」





「では、プレゼントだ。中身は騎士団の騎士の地位。どうだ?」





ニコニコとした綺麗な笑顔が眩しい。



「はい、ありが………はぁ?!」



そんな笑顔で物凄いことを言った。