「あ。はいそうです」
ブルーの髪とシルバーの瞳は、魔族特有のものだ
魔族とは、魔力が強く、魔法に関しての才が一般より飛び抜けている種族で、カルエリスには三人しかいないと言われる。
「しかし、珍しいね。広間が暗くてよく見えなかったけど、黒髪に朱眼だなんて……。そんな種族いたか?」
実は私も珍しい。
黒髪も紅い目も、この世界ではまだ、発見されてない色らしい。
「それより、どうしたんだい?ソラちゃん」
人懐っこい笑顔はとても明るい。
「あ、起床時間とか、教えてほしくて。隊長がトルファさんに聞けと」
じゃあ、と言ってトルファは自己紹介を始めた。
.