部屋は広く、一人部屋になっていた。
ベッドに収納スペース、風呂もついているようだ。
しかし、タイムテーブルがない。
これでは何時に起床かもわからない。
クローズは確か、困ったときには隣室の住人を頼るように言っていたはずだ。
しっかりと顔の布を付けなおすと、思い切って扉を開けて廊下へでてみた。
誰も居なくて、静かな廊下を一人、隣室へと歩く。
コンコン
「トルファさん、いらっしゃいますか?」
ノックをして声をかけると、中でバタバタと音がした。
「あーっ、はいはい!ちょっと待ってーっ!」
中から元気のよい声が聞こえると、どたばたとこちらへ走ってくる様子が気配でわかった
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