床に血飛沫が飛んだ
ポタポタッ
大男の喉元から
私は頭をさげたまま、右腕を真っ直ぐに突き出していた
剣先を男の首元に突き付けたのだ。
殺さない程度の間合いを取って
すすっと顔を上げると、キョトンとした大男の顔が見えた。
わざとアロを下ろし、尋ねる
「続き、どうしますか?」
細く切れて朱線のついた首を、ようやく気づいたように押さえて顔を赤らめる。
大男が攻撃の体制に入って、私が剣を喉に突き付けるまでの時間、0.15秒
何があったのか、わからなかったらしい。
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