魔法は、使うときに言葉を変える。



それはこの国の太古の語源だと言われている。





「タイマー(召喚)」



ぼそりと呟いて、腰にさした剣と同じ大きさのものを召喚する


もともと私は二刀流なのだ



このについの剣の名は、右をアロ、左をアルと言う


勿論、片手に一本ずつ、クレイモアをしっかり握る





「大剣で二刀流?!お前何物だよ」



「ソラ・アルサイドですよ?」






そうすると、広場の真ん中があき、ちょうど二人が対戦できる大きさになった。

クローズに背中を押され、広間の真ん中に踊り出ると、ちょうど、あの大男と向き合う形になった。




すると彼も素直に剣を抜く



「よろしくお願いします…」



私が頭を下げたとき、野太い悲鳴が何処からか上がった。



大男が頭を下げた瞬間にきりかかってきたのだ