ゆっくり何度も熱情を突き上げられて、 声を抑えられない。 賢杜の肩に顔を寄せて、すすり泣くように呻く。 それが賢杜を更に熱くさせるのか、かたく屹立した情熱は、とどまることなく幾度も幾度も俺を刺し貫く。 ソファーの音と俺たちの音だけが部屋の空気を伝わっていき、 静かな空間を熱く染め上げていく。 何度も囁くのは賢杜の名前。 応える声はなかったけれど、 優しくも激しい行為が物語っていると思った。