そんな自分を少しくすぐったく感じながら、鼻歌混じりに食器洗いなんてしてしまっている俺は、末期なのかもしれない。
いや、これは居候させてもらってるからそのお礼であって、
他意はない、はずだ。
瑠唯というオンナの存在のせいで、賢杜が気に懸かっているだけ。
人のものって欲しくなるし。
俺は、男なんかに恋はしない。
許すのはカラダだけ。
だからといって、オンナにもあまり興味がないのはきっと、
欲望を満たしてくれる男共がいるからだろう。
賢杜だってノーマルだったけど、俺との相性は悪くなかったみたいだし。
所詮、カラダの相性が良ければ……そんなもんだろ?