「ま、それは良いでしょう…」

自称死神はそう言い話題を変える。

「私がここに来た理由です」

(え?あ、そうか…死神がオレのところに来てるってことは…)

オレは当然とばかり考えるが…

「は?私は貴方の命を貰いに来たわけではありませんが…」

そう言われオレは驚いた。

「それじゃ、なぜ死神がオレの目の前にいる?」

「まぁまぁ話はちゃんと聞いて下さいよ…せっかちさんは嫌われますよ」

(悪かったな、せっかちで!)

オレは心の仲で叫んだがこれも聞いているだろう…

「…まぁ、良いでしょう。本題に入りますよ」

自称死神はそう言いながら看病人が座る椅子に腰掛けて続ける。

「単刀直入に言いましょう…」