見間違いか。


いや、


そんなはずはない。



あれは



間違いなく



梨乃だった。



「梨乃!!」



俺の体は気づけば梨乃に駆け寄っていた。




「爽太ぁ…??」



…!!



「お前っ…泣いてるのか…??」