「でも…やめたら退学…」



「退学になってもいい!!」




「は…??」




俺は


このとき悟った。


梨乃の中の陽平には



俺は




勝てない。




「あたし…この学校やめるから。」



それだけ言って、



梨乃は俺から去って行った。