「ありがとう…爽太…!!」





「………」




あたしは爽太の顔を伺うが、爽太に反応がない。




「爽太…??」





グイっ



「え…」



一瞬何が起こったのか分からなかった。




あたし…爽太に抱きしめられてる…



もう二度と味わうことがないと思ってた温もり。





「梨乃…。」



爽太がゆっくり口を開く。