私は浮かない気持ちで結衣と体育館に行った。


あ…そいえばあいつって、友達居んのかな?
あんな性格だから絶対居ないよね〜!


私は妖しい笑み(つかただのニヤケ?)で糞王子の方を見てみた。




………畜生、むっちゃ居る。


つかあいつがクラスの男子の中心って感じ。




ったく、どこまで見渡しても、あいつは憎たらしいの一言で埋め尽くされてる生き物だな…


でも…友達と綺麗な顔で笑い合ってる姿……不覚にも少しキュンってきている自分がいるのも、また憎たらしいな。



「………か…やか…!沙耶花!!」


「あぅえっ!!?ごめん、何っ?何っ?」


いけない。ついボーっとしてた。


「いや、話しかけても返事ないし、顔赤いし、…何想像してたの!?(笑)」


「べっ…べべべべっ別、何も考えてないし〜;;」

うわ自分超素直じゃん。私は糞王子のことを見て、少し格好いいなって思っていました
って言ってんの同然だし!!



「ふぅ〜ん…ニヤリ、まぁいいわ。この後の愛の説教頑張ってね♪」


「他人事のように……っ」


できれば━…このまま入学式がいいな…
な〜んて願いは届くはずもなく、ついに悪夢の時間が..



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