「はぁん?てめぇ王子の何なんだよ。」
ほらやっぱり。これがよく言う<修羅場>ってやつだね…。
「王子〜ぃ?さっきから王子って誰だよ。私が見てやろうじゃない。」
「俺だけど?」
するとその女子の群れの中から、整った顔立ちで、甘栗色の髪を綺麗にセットし、私とは対照的で長身の……言わばイケメンさんが出てきた。
わ〜ぉ……イケメンやないか〜い(爆)
「あっ…あんたが王子?フッ、きっっしょ!!!そんなんで王子とか呼ばれてんのぉ?ダサ!言っとくけどねぇ……………あたしの親父の方が何億倍とかっこいいんだよ…*゚.」
…何言ってんだ私。
途中から話ずれたし。
「あんた何言ってんのよ!王子に向かって変な口きかないで!!!」
王子ファンの一人が突っかかってきた。すると、
「まぁまぁ落ち着いて。勝手に絡んだ俺が悪いんだ…。皆に心配させて悪かった。」
「「「キュン…王子大好きぃ!!」」」
あぁ、もう意味分からん。
「だからほら、もう自分のクラスに戻りなよ。」
「「「……はいっっ♪」」」
その王子の一言で女子達はそれぞれ自分たちのクラスへと散らばっていった。
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