「…もう……いいよ。帰れ…」


先生もかなり疲れて呆れて怒る気力も無さそう。

先生は猫背になりながらトボトボと指導室を出て行った。



「じゃ、俺も帰るわ」

そう言ってドアに手をかける。


「えっ!?もう帰んの?」


「はぁ?なんでだよ。」



いや、怖いし。普通に普通にふっつぅに怖いし。


でもそんなみっともないことコイツに言うなんて、地球が高速スピンするぐらい有り得ない。


「いや…っ、……………怖いからよチクショー!!!」






言ってしまった。






「ぶははははっっ!!!うける!超うける!ったく、何お前女子みたいなこと言ってんだよ」


「女子だし。すげぇ女子だし。てか………怖いのとかまじ無理だからさぁ…;家まで送ってぇ…」


だって今日はいつになく暗いし、入学式だから部活なども無くどこも真っ暗だしぃ…



えぇえいっ!!もうプライドは捨てよう。

変な幽霊に呪い殺されるよりまだましよね!