学校から少し離れただけなのに、今の私には、すごく遠く感じた。

息切らして走った・・・まるであの時みたいに。


そんな私を大水さんは、携帯片手に笑って見てた。

笑ってくれてる大水さんの顔を見たら私、胸が苦しくなるぐらい嬉しかった。


そして大水さんは、私をギュって抱きしめ耳元で囁やいた。


「ば~か。そんなに走んなくても俺は、凛から逃げたりしないのに・・・」


大水さん!?

私、勘違いしてしまいそうだよ。

私が彼女だって思って・・・良いのかな?!