「あれから連絡あった?!」

晴れた昼休み。屋上で、美和子がパックジュースを飲みながら私に聞いてきた。

「う~うん・・・」

私は、首を横に振った。

今まで、こんな言葉を美和子と何度交わしただろう。



大水さんに送ってもらった次の日、美和子に報告した。

私と大水さんが付き合う事になった事を知ると「エエ―――!!」と、叫んでた。

そんなに驚かなくても~。

でもすぐその後、「頑張りなよ!!」笑って美和子が言ってくれたっけ・・・。

嬉しかった。




「こっちから、連絡してみなよ!?」

「でも!仕事中なら迷惑でしょ!!」

「でもじゃないよ。半月も彼女に連絡しないだなんて、有りえないよ!普通。」

美和子は、飲み干したパックジュースをグシャッと潰した。

「忙しいんだよ、きっと!!」

屋上に一際、私達の声が響き渡る。


一日に何度も見る携帯電話。

その度に「はあー」ってため息を突いてた私を美和子は、知ってた。


どうして連絡くれないんだろう?

忙しいから・・・?

それとも、あれは、ただ私をからかっただけなのかな??