呼ばれたホテル。

社長は、時計を気にしながら俺としゃべる。



この社長には、俺が女性に不自由していると思っての事だったんだろうか?!

今まで、遊びで付き合う女は、(自慢じゃないが)何人もいた。

人に言えないような悪い事も、『若気の至り』ってヤツでやった(かも)。

でも、仕事任されるんじゃ『マジ』でやんないと『男』じゃない。

で、きっぱりと縁をたってた。

    俺って、さすが!!



俺の『仕事の出来る社長』って言う肩書きに、この社長も惚れて孫娘を紹介したいと思ったんだろうケド・・・。


ホントの俺を知ったら・・・。


本性が、バレて悪い噂でも流される前に、向こうから断られるのを期待して俺は、来ている。



まずは、いつもの真面目で無愛想な男を演じ通すコト。

こんな事は、もう5年もやってるからたやすい事だ。





でも、ちょっと席を離れてる間に、彼女が来た。