そのときの私の頭の中と言ったら、ただ問題を繰り返すだけ。
分からないのだから、読んで授業で聞いた単語を繋げていくしかなかった。


泳ぐことしか頭にないマグロのようなものである。
そして、あっという間にテストが終わった。

分からないと言っていながらも、ある程度答案を書いたので
平均点とまではいかなくても平均点マイナス15点くらいだろう。
と考えていた。

翌週、テストの返却の時間。
手元にある自分の答案を見てひっくり返りそうになった。


右上に18と書いてあるのだ。
つまり18点なのだ。


「せんせい!このテスト何点満点ですか!?」
と訊ねたくなるような点数ではないか!
(もちろん100点満点である)


普段から頭の良い級友が
「俺、70点しか無かった」と言っているが聞こえ、
いやいや、アンタ。70点もあったら十分だよ。

その半分でも私にくれよ・・・、と言った感じである。

そのテストは理科だったのだが、その他もボロボロだった。
得意教科の英語も40点ほどで、いつもの半分程度の点数しかなかった。

数学も社会も国語も人間がとるような点数ではない。