~一方その頃~


縁側で梅酒を飲みながら母は考えていたのだ。



「あのこ急にどうしたんだろ。」



「エレナかい?」


「お、お祖母さん?」



「随分な事になってたね、あれは何かあったね」










「やっぱ、アタシがおかしくなったわけじゃなかったんだ」




おばあちゃんがヒヒッとわらってお酒を注ぎ足す



「きっとこれからなにかおこるね」













「あのこ、部屋で一体何やってんのかしら」











母のため息をよそに、風鈴が涼しげに歌っていた