「そんなの線香花火じゃないよ、綺麗に歌いすぎそれにスローすぎ」


照れ隠しに文句を並べる最強に可愛くないあたし。


「聞いてたんだ」



驚いてるけど、、そりゃあ聞いちゃうでしょ。



「こんなとこで一人でマジ歌は痛いでしょ?」


「あはっ確かに」




何気なく隣に座ってみる。そしたらアタシの花火にライターで火をつけてくれた。


「あ、ありがとう」


「うん、どういたしまして」




様子が微妙に、びっっみょ~におかしい。




花火の残骸の隣に空になった缶が二つ



「何のんじゃってんの」



「こんなののんだうちに入らないよ」



たしかにあんま酔ってるようには見えないけど。