なんとか話をそらしたくて
べらべらと喋った。
「アタシの名前、よくフルネームで覚えてたね!もうあんな夢何年も前の話なのに」
「そりゃあね、俺にはエレナしかいなかったから」
な、なななななにそれ?!どう返せばいいの??
「あ、あははっ‥‥でも、よくこの学校に来たの知ってたね?」
ああ、なんて駄目な返し!!
誰か私にコメント返しの力をください!‥‥いますぐ!
「朝‥‥‥みた」
ああ、口数へっちゃったよもう!!
「あさ?????」
「防波堤のとこをなんか外人と歩いてた」
う、怒ってる???のか???
??
「ああ、トリシエも今日引っ越してきてて!ほら!家が近いから!!」
ぎゃあ!何か慌てた少女漫画の主人公みたいになってる!!きっしょ!!!
すると意外にもフッと笑って
「ビックリしてじいちゃんのバケツ落とした。」
って照れ笑いした。
な、なんてかわいいんだ‥‥もうだめ死にそう。