3年生になると
変な噂が流れた。

"やりまん"


あたしは付き合った人数も多くて周りからみると少しませていたのかも知れない。

男子の間だけで
冗談まじりにそんな噂が流れてしまっていた。




それからよく知らない番号から電話がかかってきた。

"やらして"


そんな内容ばっかりだった。




「いじめじゃん!!!」

愛が怒りながら言う。

「だる‐。携帯変えよっかな。」

「でもそれ..ひろくんと同じ機種なんでしょ~?」

「うん。変えたくないな..」

「やっぱり~」





始めは平気だった。
犯人の顔が分かったら
仕返ししてやろうと思っていた。


プルルル‐

"付き合ってくれな学校来られんくするぞ"

"やらせろ"



どんどん内容が悪質になっていく。


「宵?それちょっとやばいよ??」
「うん..気持ちわるい。」





嫌な予感がする。


あたしはとても怖くて
なるべく一人を避けていた。



誰かが面白がって
やっていたとしても
なんか怖い。