あたしがそう言うとひろの頭の中でも何か弾けたみたいだった。


あたしの身体を床に倒した。



そしてあたしの目をじっと見つめたまま何も言わないで黙って動かなかった。



「あたし平気だよ?」

「でも...」

「梨香ちゃんに言わない。誰にも言わない。」

「...。」

「本当に好きじゃなくても...いい。今はもうそんなの関係ないから....」


ひろの肌の温もりを
誰よりも一番近くで感じたい。

愛しくて仕方ないの。



「嫌やったら止めるな..」

「うん」


ほとんど勢いだった。
あたしはひろの理性を奪ってしまっていた。



初めてひろの大きな手が
あたしの体のいろんなところを撫でる。


初めての感覚に
違和感を覚えた。

「ん‐そこくすぐったい..」

「ごめん。」


気持ちいいと言うよりは
くすぐったい。


緊張しながらも
少しずつ下に手が降りて
また違和感を覚える。


「....ん」


ひろがあたしの頭を押さえて
毛布の中にもぐらせた。


「舐めて?」

「え...。」


躊躇しながらも
言われたとおりにするしかなかった。


「んっ。」

初めて見るひろのいろんなところ。




でも なんかすごく身体だけなのが解った。
興味本意なんだって。

だってまだ中学生の男の子。



「苦しいよ...」

「んっ。でももうちょっと..」

「うん...」


苦しくて涙が出るのか...

悲しくて涙が出るのか...


解んないけど
あたし ドキドキしてる。


肌に触れられることに
ドキドキしてる。