あたしと愛は雨の中自転車を二人乗りにして中学校へと向かった｡"圭太くん"と言うのは
ちょっと前に愛が一目惚れをしてそれからずっと連絡を取っていたひとだった｡
大輔とひろとも同じクラスで
今はあんまり関わりたくないひとだった｡


｢それで？クラブ見にきてｯてやつ～？｣

｢まあねｯ｣

｢仲良くしてるんじゃ‐ん｣

｢たまたまだよ？なんか冗談で見に行きたいって言ったら...ねっ♪｣

｢よかったじゃん｣



そしてあたしたちは
中学校に着いた｡
雨の中でも圭太くんのサッカー部は試合をしていた｡

｢わぁ～かっこいい!!｣

｢ふ～ん｣

フェンス越しに傘をさしながら試合を見る｡

そんな中でも頭の中は
ひろでいっぱい｡

考え出すと涙が止まらない｡

｢...宵？｣

｢...うっごめん｣

｢あたしこそごめん...でもなんか心配だったし..連れ回したりすることしか出来なくてごめんね｣


あたしは首を横に降った｡