次の日の朝

雨が降っていた。
こんな真夏にじめじめした雨が降って
あたしの心の中はボロボロだった。

夏休みも後半。

朝起きてもベッドから出れないし..携帯だって電源を入れたら連絡をしてしまいそうで昨日から切っていた。



ピンポーン


「もう...誰だよ...寝てんのに...だる」


ピンポーン

ピンポーン

ピンポーン


「あ゛~!!うるさい」

どうせセールスだろうと思ってボサボサの髪のまま勢いよくドアを開ける。

「やっほ~♪宵ちゃん♪」

「愛‐!?」

ドアを開けると
すごい笑顔で愛が立っていた。



「ちょっと愛ちゃんに付き合ってくれるかな?」

「へ?どこ行くのよ?」

「ぐふふ♪圭太くんのところ」

「は?」


あたしはそのまま
愛に言われるままに服を着替えさせられて化粧もして
出掛けることになった。
「ってゆうかさ~ちょっと一言くらい連絡してよ」

「だって宵の携帯繋がんないよ?」

「あ...そうだった」


ひろに連絡してしまわないように..少しでも忘れるために電源を切っていたんだった。


「もお~びしょびしょ..」

「我慢♪我慢♪」