あたしは目をぱちくりさせていた。
ひろがキスをしてきた。

こんなに高いとこなのに..
恐くて動けなかったくせに..


昔にひろとしたキスとは
少し違う。

触れるようなキスじゃない

長くて優しくて柔らかいキス。

「んっ...」

「.....す...」

「え?なんて?」

「もうゆわん」


嘘。
本当は聞こえてた。
かすれそうな小さな声で
好きって言った。


「あたしも。」

「んっ」

今度はあたしからキスをした。
勢いだけでしたキスだから
顔がぶつかってしまって恥ずかしかったけど..


「もう着くな♪」

「観覧車たのしかった」

「記念撮影の写真俺がもらっていい?」

「え~いいよ♪」












あんなキス
深くあたしに残ったことが

幸せだと思うんだ。