めぐチャンに呼び出されてからも
ひろとは
相変わらず普通だった。


みんなで
公園で遊んだり。

ふたりで
デパ‐トに行って
ぶらぶらしたり。


でもやっぱり
そうはいかなかった。

しばらくして
ひろから話があると言われた。

よく遊んだ公園で
沈黙が続いた。

あたしはブランコに座って
無口なひろが
話始めるのをまっていた。

「......」

「.....」

「あのさぁ」

ひろがやっと
話始めた。



「俺、めぐに告白された」

「..うん」

「付き合おうってゆわれた」

「うん」



返す言葉さえ
目を見ることさえ出来なかった

「付き合うってどういうことなん?俺わからん」

「ふ‐ん。」

「よいは解るん?」

「考えたことないよ。」

「そっか。」


沈黙がただ続いた。
胸が苦しくて
仕方なかった。


「俺、めぐは好きやけど..」

「じゃぁ付き合えば?」

あたし
何言ってるんだろう。
これを
やきもち、嫉妬って
ゆうんだよね。
知らなかった。

「.....」



「よいは...俺のこと好き?」

ひろは唐突に聞いてきた。
あたしは戸惑った。
好きなんて
絶対言えない。

ずっとこのまま...


「好き..じゃないよ」

「...。」


ドラマみたいに
雨がぱらぱら降り出した。