話合いも終わり
ひとり部屋にもどった。

こんな時ひろに会えば
きっと昔みたいに
不安も自然に消えるのに..

「あたし..どうしよう」

涙が溢れる

「あたしのせいだ...あたしのせいで家族がぐちゃぐちゃになっていくんだ...」

不安があたしを襲う
うまく息が出来なくて
苦しくなってしまった。

パニックなまま
携帯を握り締め
大輔に電話をした。

「宵ちゃん?どうしたあ?」

「大輔っ怖いよぉ..不安で..」

あたしは
息を切らして必死に話した。

「今行くから。待ってて」

「....うん」

あたしは不安で心臓が飛び出そうだった。

家から少し歩いたところで
大輔が自転車で走ってきた。


お風呂あがりか
まだ髪も乾いていない。
それなのに額には汗をかきながら来てくれた。

「大輔..ごめん」

「宵ッ。心配した。顔色悪いし...まぢ心配した...」

大輔はあたしを力いっぱいに
抱き締めて言ってくれた。

抱き締められると
大輔の肌は石鹸の香りがして
少し落ち着いた。

また涙が溢れて
とまらなくなってしまった。

それからあたしが泣きやむまでいろんな話をした。
悲しかったこと
我慢してたこと
たくさん話をした。