家に帰ってから
また少し泣いて
大輔とひろの二人で
頭がいっぱいだった。

どうして大輔はあんなに
優しいのに
きっと幸せにしてくれるのに

ひろが忘れられないんだろう

今でもキスされた感触が残る。
でもあたしの頭には
もっと鮮明にひろとのあの日のキスが残っていた。

それから
あたしと大輔が別れた噂は
広まっていた。

それと同時に
またあたしの携帯も
頻繁に鳴りはじめた。

付き合って欲しい。

そう言われると
あたしは断らなかった。

だって
ひろもすぐに彼女と別れて
また新しい彼女が出来ていたこと
大輔と別れた後に
聞いたから。


あたしは
付き合っては別れての
繰り返しをした。

でも
大輔のような優しい人は
断わった。
軽いのりの人の方が
別れるのも楽だったから。

相手もあたしのこと
本気じゃないとわかっていた。
軽い女と思われても
別にもうどうでもよかった。


いろんな人と
たくさんキスをして
抱き締められて

深いキスもされるようになった。


そんなことを繰り返して
あっというまに
2年生になった。