公園に着くとひろは準備が良いのかあたしに虫除けスプレーを振りかけた。

「やだ!!ちょっと!!」

「何?まだ虫いっぱい居るやろ?」

「じゃなくて....もう!!」

「何?」

「さっきお風呂入ったばっかりやのに...」

「あ~!!だからそんな素っぴんなんか」

「最悪...」

「嘘っなんも変わらんやろ?」


ひろはあたしに顔を近づけた。

心臓がドキドキする。



「何でそんな顔するん?」

「え?」

「俺なんもするつもりないで。」

「どうゆうこと?」

「宵には彼氏が居って、俺にも彼女が居るってこと。」

「意味わかんないよ...」



ひろはどうしてそんなことを
はっきり言うんだろう。

涙が出そうになる。


「あのさぁ...」

「何?」

「...あたし別れたよ」

「えぇ?!」

「別れた」

「そう。」