あたしは
その日の夕飯の時間に
愛の心のうちに気が付くことになる｡



班ごとにみんなで丸いテーブルを囲って夕食を食べた｡



そして愛はみんなに確認するような口調でこう言った｡


｢圭太くんってやっぱり彼女居るのかな～？｣

するとみんな顔を見合わせて黙り込んでいた｡

あたしはなんのことだかさっぱり分からなかった｡


すると一人が口を開いた｡


｢えっとな...今亜希<ｱｷ>ちゃんと付き合ってるよ｣




─────ガタン



愛はいきなり立ち上がって
涙を沢山流しながら大広間から出ていってしまった｡

生徒のほとんどが愛のそんな姿を見ていた｡


｢愛───ｯ｣


班のみんなが愛を呼んだけど
愛は走り去ってしまった｡


あたしはみんなにわけを聞いた｡


｢どうゆうこと？｣


班のみんなから聞いた話だと
圭太くんに彼女が居ることが今日解ったらしくて、
自由行動の時に亜希ちゃんと二人で回っていたらしい｡

みんなが調べてみると亜希ちゃんは元カノで最近よりを戻したことが分かったけど
みんな愛には言えないで黙っていたみたいだった｡


｢あたし愛のところ行ってくるねっ｣

｢うん｡｣




あたしは愛を探した｡