新幹線に乗って
みんな写真を撮ったり
お菓子を食べたりして騒がしかった。


あたしの座席は愛の隣。



「宵~?お菓子食べる?」

「うん」


あたしと愛は早起きが苦手で
騒がずに座席で静かにしていた。


「なんかこうやって二人で話すの久しぶりやな」

「そうやな~いつもグループやからな~」

「うん。」


愛とは普通に話が出来た。
二人で肩を寄せてウトウトとしていた。
何度も写真を撮るのに起こされたけど、なんとなく落ち着いて久しぶりに幸せな気持ちだった。


「愛~?最近幸せ?」

「ん~どうだろ」

「圭太くんは~」

「なんか微妙...」

そう言って愛は黙ってしまった。でもこの時深く理由は聞かなかった。

「宵は?」

「普通~」

「朝優一くんに荷物持ってきてもらってたでしょ?」

「え~あんなん優一の見栄やわ」

「そうかな~?まぁいいや。」

そんなふうに目をつぶりながらダラダラと話をして
いつの間にか寝てしまった。








愛は優しくて
本当にいい子だよ