「もし!!!!」


「……?」


向かっていた足を止めてこっちを振り向くアイツに


「もしも…好きだって…あたしが好きだって言ったら…どうする?迷惑だよね…?やっぱ…」


そう聞いた時のアイツの顔が忘れられない…


腰に手を当てうーんと悩む姿にちょっと期待して…でも期待しちゃいけないってあやふやな感情に惑わされる。


「やっぱり…「迷惑…かな」


―…今、何て…言ったの…

頭を鈍器で思いっきり殴られたような衝撃で一瞬、目の前が真っ暗になったような気がした。