「―…何がどうなってこうなったんだ?」


「えーと…あたしが転んでびしょ濡れになったと言う事じゃないでしょうか?」

―…そうアイツが差し出した手を取り損ねてバランスを崩し前に(というか海に)飛び込んでしまった。


「近くで見てたから知ってます!!!!だから…やめとけって言ったんだよ!!!!!!!」


ついでに言うとコイツはあたしを庇おうとして転んだ。


「うっさいなぁ…転んじゃったんだからゴチャゴチャ言わないでよ!!!!!!!」


寒くはなくても体にまとわりついて来る服が気持ち悪くてさっさと家に帰る事になってしまった。