「食ったなぁ…ごちになります」


「え!!??財布なんか持って来てないよ…」


吹き出すように笑いあたしの頭をクシャッと撫でると

「冗談だよ」


タバコをくわえたままレジに向かった。


「びっくりした…」


あたしも店を出ようとした時、店に居た若そうな女の人がアイツの方をずっと見ていた。


「見た目に騙されてる…」

「…あ?何か言った?」


「…別に」


良かった、聞こえてなかったんだ…


車に戻り店を後にした。