ユキネは警官二人に腕を掴まれ、キョウコから引き離された。

『放せ…放せ!!』

ユキネは警官に掴まれながらもがいた。

『キ、キョウコ大丈夫?』

キョウコの友達は倒れているキョウコに心配そうに駆け寄った。

『痛い…』

キョウコは口から血を流しながら泣いていた。

『ハナの…ハナの心はもっともっと痛かったんだよ!!』

ユキネは警官に腕を掴まれながら大声で叫んだ。

そしてユキネは手錠をかけられ、引きずられながらパトカーに無理矢理押し込まれ、そのまま連行された。

その頃シュンはお風呂から上がり、ユキネの明日のデビューを祝って、一人ビールを飲もうとしていた。

そんな時、携帯電話が鳴り響いた。

『はい』

シュンは携帯に出た。

『あ、里菜か…何か用か?』

電話の相手は里菜だった。

『とうとう明日ユキネのデビュー日ね、おめでとう』

里菜の声は明るかった。